• 悪性リンパ腫を克服した70爺の愉快な生きざま

 熊本県内の障害児・者の保護者や関係する団体の有志の呼びかけにより「キムタカとその仲間たちの会」発足式が2月24日(土)熊本市パレアにおいて行われた。熊本県重症心身障害児・者を守る会坂田会長に誘われ夫婦で参加した。
 熊本県副知事を辞めた木村敬さんの今後を応援するための仲間たちの会である。木村さんは生まれつき左手の手首から先が無い身体障害者である。長男が重症心身障害児であった私は障害を持つ人が今後の人生を切り開き挑戦していくのを応援したく発会式に参加した。

 木村敬さん(以後「キムタカ」と言う」は1974年生まれ。お腹の中で動き回ったのか、へその緒に絡まって手首から先が無い状態で誕生している。一方、私の長男は1978年生まれ。生まれつき障害を持つ「先天性代謝異常」であり、2023年1月44歳で天国に召された。
キムタカは、親が「手に障害を持つ子供を産んでゴメンね、ゴメンね」と言う気持ちで育てていたのを肌で感じていたという。まさしく障害児を持つ親は全く同じである。自分自身もそうであった。
 キムタカの障害や生き方を子供心に感じたのか、妹さんは重複障害児者を専門とする小児科医になっていると言う。このような面でもキムタカを応援していかねばならぬ・・・と思った。

真剣な眼差し参加している、くまもと江津湖療育医療センター、国立再再春荘病院、はまゆう療育園、在宅の保護者の方々

 自己紹介を兼ねた挨拶をした後、キムタカは「私のことより皆さんの気持ちを知りたい」と疑問・質問の時間を取り、会場からの質問に丁寧に答えていた。キムタカの気さくな人柄は、2023年9月産山村の井信行さんの米寿を祝う会でご一緒し十分判っていた。

 キムタカは総務省出身のキャリアと呼ばれる高級官僚(国家公務員)であり、熊本県には蒲島知事との関係もあり2度在職している。特に2回目は副知事として活躍されたが、この度将来の熊本県のかじ取りを決意しその職を辞した。
 奥さんはキムタカの熊本赴任に同行し現在は熊本県内私立高校の教鞭をとっている。このように熊本に骨をうずめる覚悟、逆に言えば将来を約束されているキャリアの道を捨て崖っぷちに立っているキムタカを応援せずにはおられない。障害を持った我が息子に代わり、障害を持ったキムタカが活躍する場を必ず作ろう!

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